謙譲語T・U
- 謙譲語TとUの違いは?
- 謙譲語Tは、謙る対象とする人物が会話(もしくは文章)に関連する場合、 相手の立場を立てる為に使用します。
- 対して謙譲語Uは、自分自身の行動や動作を、相手に敬意を払って改まる為に使用します。
- 通常の謙譲語(謙譲語T)
- (例)明朝伺います
- 相手側へ向かうという意味での「行く」を、伺うという表現で相手を立てて謙る。
- 丁重語
- (例)明朝参ります
- 場所へ向かうという意味での「行く」を、自分が謙る事で改まる。この場合聞き手は立場が上であり、 且つ訪問先が第三者では無いというシチュエーションです。
自分で書いておいて意味がわからない!
もっと具体的な例をあげていきます。
謙譲語+丁重語
上司(課長)に対して、Aさん宅へ行く事を報告するとして…
- まずは基本形を考える
- (例)今からAさん宅へお伺いします
- この場合Aさんは上の立場とし、Aさんに対して謙っています。
- (例)今からAさん宅へ行って参ります
- この場合、課長への敬意を現すため、自分の行為を謙っています。
- 聞き手も登場人物も立場が上
- 先ほどの基本形は、どちらか一方にしか謙ってません。しかし、両者共に敬意を表したいのであれば…
- (例)今からAさん宅へお伺いして参ります
- なんだか堅苦しくなってしまいました。相手が課長ではなく社長クラスの人であれば、 これぐらい堅くても問題ないでしょう
謙譲語に関しては、かなり難しいとしか言いようがありません。ちなみに上記の例に出てくる「お伺いする」も、 本来は「伺う」自体が謙譲語なので、二重敬語になるそうですが、すでに定着しているので問題ないそうです。
こういった、慣例化した敬語もそのうち勉強しないといけません。
とりあえず、今回で敬語については一旦終了します。