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謙譲語T・U

謙譲語TとUの違いは?
謙譲語Tは、謙る対象とする人物が会話(もしくは文章)に関連する場合、 相手の立場を立てる為に使用します。
対して謙譲語Uは、自分自身の行動や動作を、相手に敬意を払って改まる為に使用します。
通常の謙譲語(謙譲語T)
(例)明朝伺います
相手側へ向かうという意味での「行く」を、伺うという表現で相手を立てて謙る。
丁重語
(例)明朝参ります
場所へ向かうという意味での「行く」を、自分が謙る事で改まる。この場合聞き手は立場が上であり、 且つ訪問先が第三者では無いというシチュエーションです。

自分で書いておいて意味がわからない!

もっと具体的な例をあげていきます。

謙譲語+丁重語

上司(課長)に対して、Aさん宅へ行く事を報告するとして…

まずは基本形を考える
(例)今からAさん宅へお伺いします
この場合Aさんは上の立場とし、Aさんに対して謙っています。
(例)今からAさん宅へ行って参ります
この場合、課長への敬意を現すため、自分の行為を謙っています。
聞き手も登場人物も立場が上
先ほどの基本形は、どちらか一方にしか謙ってません。しかし、両者共に敬意を表したいのであれば…
(例)今からAさん宅へお伺いして参ります
なんだか堅苦しくなってしまいました。相手が課長ではなく社長クラスの人であれば、 これぐらい堅くても問題ないでしょう

謙譲語に関しては、かなり難しいとしか言いようがありません。ちなみに上記の例に出てくる「お伺いする」も、 本来は「伺う」自体が謙譲語なので、二重敬語になるそうですが、すでに定着しているので問題ないそうです。

こういった、慣例化した敬語もそのうち勉強しないといけません。

とりあえず、今回で敬語については一旦終了します。