丁寧語
- です・ます・ございます
- 丁寧語は、敬語を使う上で基本中の基本になります。とにかく語尾に「です」「ます」と付けておけばOK! 一般的には「ございます」を使うと、より丁寧な言葉になります。 (ちなみに「ございます」は、スネ夫ママに代表される金持ちキャラが使う「〜ザマス」の語源と思われる)
- (例)kaseです。/kaseと申します。
- 尊敬語・謙譲語と組み合わせる
- その2で紹介した尊敬語と謙譲語は、丁寧語を使用したうえで更に敬意を表す為に併用します。
- 丁寧語自体は軽い敬意を表しているので、目上の相手の場合であっても、関係が親しく付き合いが長い人であれば、 丁寧語のみで問題ありません。
美化語
- 名詞に「お(ご)」を付けて丁寧に
- 尊敬語・謙譲語との違いは、名詞に付ける事です。「お」と「ご」の使い方ですが、対象が訓読みの場合は「お」を使い、 対象が音読みの場合は「ご」を使用します。※例外もあるので、注意!
- (例)お手洗い
ちなみに、「お」と「ご」の使い分けは尊敬語・謙譲語にも当てはまります。漢字で考えると明確です。
「御」→音読みはご、訓読みはお・おん
わからなくなったら、全て漢字に直してみるとわかりやすくなるでしょう。
美化語…?
上の種類分けを見て、「美化語って丁寧語のことじゃないの?」と思った方も居るのではないでしょうか。 そうです、かつては丁寧語に分類されていて、独立したものが美化語です。
2007年に文部科学省が発表した指針において、敬語の種類は三種類から五種類へ変わったのです。 今まで丁寧語の中に含まれていた美化語が、新しく分類されました。
そして更に、謙譲語もTとUへ枝分かれ!
まだ小中学校では三種類のまま学習していたり、美化語を敬語から除外したり、と教育現場も大変なようです。
下の分類は、文化庁の敬語の指針(答申)より抜粋します。
- 尊敬語
- 「いらっしゃる・おっしゃる」型
- 相手側又は第三者の行為・ものごと・状態などについて,その人物を立てて述べるもの。
- 謙譲語T
- 「伺う・申し上げる」型
- 自分側から相手側又は第三者に向かう行為・ものごとなどについて,その向かう先の人物を立てて述べるもの。
- 謙譲語U(丁重語)
- 「参る・申す」型
- 自分側の行為・ものごとなどを,話や文章の相手に対して丁重に述べるもの。
- 丁寧語
- 「です・ます」型
- 話や文章の相手に対して丁寧に述べるもの。
- 美化語
- 「お酒・お料理」型
- ものごとを,美化して述べるもの。
文化庁から発表されていることからも、これは教育うんぬんというより日本語を使う全ての人に対する指針であると思われます。 なので、次回は気になる謙譲語Uを勉強していきます。